仕組み
コレステロールとダイエット,肥満
コレステロールは脂質の一種で、動物細胞の生体膜(細胞膜)の構成物質であり,各種ホルモンを作る(代謝産生される:これらの代謝過程においても主要な役割を果たしています)上で欠かせない成分(原料)です。
食物に由来{殆どは動物性食品(動物性蛋白や動物性脂肪),卵黄(コレステロール含有量は約286mg/1個)等}するのが2〜3割で、後の足らない分は体内(肝臓と皮膚)で合成されます。
高脂血症(血液中の悪玉コレステロール値等が高くなる症状)でコレステロールが動脈壁に沈着して動脈硬化になると心筋梗塞,脳出血,脳硬塞等のリスクも高くなります。
高脂血症気味になると食品中のコレステロールの影響も反映し易くなるので、コレステロールの高い人は食品から摂取するコレステロール量を1日に300mg以下位にして気を付ける必要もあります。
悪玉コレステロール(LDLコレステロール:血流を介して全身に輸送),善玉コレステロール(HDLコレステロール:余ったコレステロールを肝臓に回収)と呼ばれる物は、コレステロールとリポ蛋白(血漿に含まれる粒子で輸送媒体)が作る複合体です。
LDL値は高過ぎ(140mg/dl以上)ない方が良いですが、HDL値は低過ぎ(40mg/dl以下)ない方が良いです(LDL値は高目でもHDL値がやや高目ならば問題はないようです)。
* LDL値の計算式
LDL値 = 総コレステロール値 − HDL値 − 0.2×トリグリセリド[トリグリセライド](中性脂肪)値
= TC値 − HDL値 − TG値の20%
= TC値 − HDL値 − VLDL値
* 動脈硬化指数の求め方
動脈硬化指数[AI]=(総コレステロール − HDLコレステロール)÷ HDLコレステロール
動脈硬化指数の数値が高いほど動脈硬化が進行する可能性が高くなります。
動脈硬化指数の判定基準は、3.0未満は良好,3.0以上〜5.0未満は要注意,5.0以上は危険です。
動脈硬化指数は善玉コレステロールに対する悪玉コレステロールの割合を示す値で一つの目安です。
※ コレステロールとダイエット
低炭水化物ダイエット等で炭水化物の摂取量を減らすと悪玉コレステロール等の上昇に関係するようですし、炭水化物の食べ過ぎでも善玉コレステロールの低下に繋がるようです(結果的に血中の悪玉コレステロールが増える)。脂質も種類によってLDLコレステロールやHDLコレステロールを増やしたり減らしたりしますので、バランスの良い食事が大切です。
運動も不足するとLDLコレステロールが増えたり、逆に運動をする事によってHDLコレステロールは増えるようです。適度に運動し新陳代謝を高めてコレステロールの消費を増やしてやる必要もあります。
※ コレステロールと肥満
肥満の人は食事の量が多かったり運動不足だったりするのでコレステロール値の高い人が多いので、痩せる事がコレステロールを下げる有効な方法の一つですが、内臓脂肪型肥満の隠れ肥満の方も気を付ける必要があります。
肥満でなくてもストレスがあると必要なホルモンの生成等の為に体はコレステロールを蓄えようとしますし、コレステロール値が高いのには体質や遺伝等も関係しているようです。
* 高コレステロール値の新説
「コレステロール値は高い方が死亡率が低い」等の内容のガイドライン(2010年版:9月3,4日の学会)の新説が日本脂質栄養学会で発表されました。
これまでは「血中のLDLコレステロールが増加すると動脈硬化が起こり、心筋梗塞等のリスクとなる」ので、「LDLコレステロール値140mg以下,総コレステロール値220mg以下」と言うのが日本動脈硬化学会のガイドライン(2007年){合同シンポジウム(2008年)}での見解でした。
米国ではLDLコレステロール値が190mg未満であれば正常値と言う事です。
LDL(low-density lipoprotein:低密度リポ蛋白質)
悪玉コレステロール(LDL-C:LDLコレステロール)
HDL(high-density lipoprotein:高密度リポ蛋白質)
善玉コレステロール(HDL-C:HDLコレステロール)
(関連:脂肪酸とコレステロール) {...m5,m8,d5,d7,d8,e6,l2}
メタボリックシンドロームと内臓脂肪型肥満
メタボリックシンドローム[メタボリック症候群・メタボ]は内臓脂肪型肥満の人に見られる「高血圧」,「高脂血症」,「高血糖」の内2つ以上を合併した状態の事を言いますが、内臓脂肪が溜まると高血圧や高脂血症,糖尿病等の生活習慣病の病態が起こり易くなります。
メタボリックシンドロームは生活習慣病の問題だけではなく、恐いのは最終的に、これらが多数重積すると相乗的に、脳梗塞,心筋梗塞等の動脈硬化性疾患の発生頻度が高くなると言う事です。
メタボリックシンドロームは腹囲(へそ位置)が男性85cm以上,女性90cm以上の方(内臓脂肪の断面積が100cm2に相当)で、下記判定項目1〜3の内2つ以上に該当する場合です。
1. 血圧:収縮期130mmHg以上又は拡張期85mmHg以上
2. 脂質:中性脂肪150mg/dl以上又はHDLコレステロール40mg/dl未満
3. 血糖値:空腹時血糖110mg/dl以上
メタボリックシンドロームに当てはまる人は正しい食事(量やバランス等)と運動不足解消によるライフスタイル[生活習慣]の改善によって腹囲(内臓脂肪)を減らす努力をすることにより、判定項目の数値も改善される事が期待されます。
喫煙も動脈硬化の危険因子であると言われているので、並行して禁煙努力も行うべきとされています。 {...d9,l1}
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■ 基本:
■ 仕組み:
痩せるには 肥満に関係するインシュリン 肥満と脂肪細胞 三つの代謝と消費エネルギー 基礎代謝と中性脂肪
朝より夜に食べた方が太り易い 食事誘導性熱産生(DIT) 自律神経と肥満の関係 BMAL1と脂肪の蓄積 副腎皮質ホルモンと血糖値 血糖値を上げる3つのホルモン
脂肪だけでなく筋肉も分解 60兆個の細胞と新陳代謝
1日5食ダイエット 早食いと肥満(よく噛むダイエット)
水ダイエット セルライト
女性ホルモンとダイエット エストロゲンの減少と女性の中年太り
ストレスと肥満 摂食障害(過食症と拒食症)
コレステロールとダイエット,肥満 メタボリックシンドロームと内臓脂肪型肥満 …
■ 食事:
■ 運動:
■ 生活習慣:
■ 各種ダイエット方法・概要,関連:
■ ダイエット用語索引:
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